災害事例
フォークリフトは荷役作業に於いて素晴らしい働きをします。人間の何倍のお役に立ち、会社に大きな利益を与えます。しかし、安全で賢いフォークリフトも一つ使い方を間違ったり、油断すると大きな災害をもたす危険があります。 ここではフォークリフトを安全に使用する運転の方法と災害事例について提供します
フォークリフト転倒の3要素
1 速度のオーバー(スピード)
2 爪(フォーク)の高さ
3 急ハンドル

点検・整備不良のフォークを使用中、不意にマストが降下し下敷きになる

死亡災害事例
当日、被災者はお客さんと材木の選定のため資材置き場へ行った。材木をよく調べるため、フォークリフトで持ち上げてもらった荷との間にできた約1メートルの空間に もぐり込み、選定作業を始めた。フォークリフトの運転者はこの状態でエンジンを一 度切ったが、被災者から「もう少し荷を上げてくれ」という指示をうけたので、エンジンを始動させ、フォーク上昇させるたに操作レバーを(上げの方向)引いたところ、レフトの高圧用ゴムホースが破れ、作動油が吹き出した。このため、フォークが板材とともに 落下し、被災者は荷の下敷きとなり死亡した。
原因と対策
直接原因はフォークと荷の下に被災者が立ち入ったこと。
高圧ゴムホースが劣化し、圧力に耐えきれずに破損したため、フォークが落下したこと、が重なって発生

○対策
(1)作業開始前の始業点検と日常点検、そして月例点検、年次点検を完全に行うこと。
(2)作業領域に安易に立ち入ることは危険な行動であるという認識を定着させるため、 
安全運転講習会等の教育、訓練等を繰り返し行うこと。